知人のAさんの話です。
某家電メーカーを50代で退職してOAサプライ業で起業しました。
家電メーカー時に築いた人脈を利用して、取引先の開拓は順調におこなえましたが、受注が入らないと相談を受けました。
その話を聞いて、私がもし取引先であるとすれば
「同じようにAさんに注文は入れないだろうな」と感じました。
なぜなら、家電メーカで取り扱っていた商材が同じであることです。家電メーカは大企業ですので万が一の対応も万全ですが、Aさんは導入後のアフターフォローをしてくれる信用が一切ありません。
また、家電メーカーの営業マン(Aさんの後任)も訪問してきているので、
Aさんに注文をしていることが家電メーカーに知れると、何かと面倒が起きるかもしれません。
そしてAさんが「メーカーにいた頃に比べると取引先の対応が悪くなった」と言っていました。
それは家電メーカー時に築けていた人脈は、メーカーの看板を持つAさんであったから接触があっただけで、独立起業したAさんには見向もしない…悲しいことに現実はシビアです。
色々と話しを進めていくうちに、Aさんが「営業をしてもらえないか?」と私に持ち掛けてきました。
どうやら企業体質がAさん自身にも浸透しているようです。
勤めていた分野で起業することはよくあることですが、慎重に考えることが必要です。