MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

今も昔も変わらなことを続けているトランペットと共に

昼間に旧知の友がいる楽器店にピストンバルブの調整をするためにトランペットを預けてきた。

2週間後に取りに行く予定だが、その間まったく練習しない訳にはいかない。暫く吹いていなかったGETZEN(ゲッツェン)トランペットを手入れして使うことに。

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このGETZENはラッカーを剥ぎ落とし他メーカーの部品を流用したオリジナル感満載のトランペットである。昔よく初めて会ったトランペッターに「それ、どこのメーカー?」と聞かれるのがちょっと嬉しかった笑

その頃、いくつかのバンドに入り演奏していたのはスティービー・ワンダージャミロクワイ近藤房之助などだったと思う。エフェクターとピンマイクを使ってエレクトリックな事もしていた20代だった。そのために一風変わった感じで人とは違ったルックスのトランペットを吹きたかったんだろう(おそらく)

 

このGETZENは中学校入学時に親に買ってもらったものだ。10歳からトランペットを吹き始めそれまでは質屋で買ったボロボロのスタンダードなヤマハを吹いていたのだから、新品のトランペットを手にできた瞬間は今でも鮮明に覚えている。

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(もう30年以上も前の写真なので他者もモザイク無しで載せる)

これは中学2年の時の晴れ舞台での写真だ。当時は少々ツッパっていたはずだが、今見ると幼くてあどけない顔をしているのが笑える。それにしても日焼けがすごい中学生だこと。

 

今まで数本のトランペットを所有しては手放してきたが、先日紹介したBachとこのGETZENだけは一生手元に置いておくことだろう。

 

ピストンバルブが不調

右手指3本で操り息の流れる菅を切り替えていくトランペットにとって音を変えるための大切なパーツ。それがこのピストンバルブ。

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本番前にしっかりオイルを注しているのに動きが鈍くなってきている。

最近のミストーンの大体60%はこれが原因だ。それがなくても40%ものミストーン…

 

もう製造年数が30年ほど経つトランペットなのでくたびれが出てもしょうがない。そろそろ修理に出さないといけない時期が来たのだろう。

長年使っている割には綺麗な状態を保っているBach(バック)トランペット。それはいつも大切に気をつけて使っているからである。なぜならこのトランペットは借り物だからだ。

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所有者は我が妻。出会った頃、19歳の彼女はこのトランペットを吹いていた。

そんな夫婦の想い出が詰まったトランペットを大切に使っている。

 

伝えるのではなく伝わったバンドサウンド

15.16日と連日ライブを終えた。最近調子が良いとブログした通りライブでは気持ちよくトランペットを吹くことができた。

15日は熊本で16日は福岡の会場だったがどちらの会場でもスペースの問題でアルトサックスと並んで吹くことができなかったし、2会場ともこちらへのモニターの返しが無かったので少々やり辛かった。

観客席に届いた出音がどう聴こえたのだろうと、ライブが終わって数人に訊くと
「いつも以上に良かった」と何人かに言われて胸を撫で下ろしたのだが、

いつも以上に・・・と皆こう言ってきた。

「いつもも決して悪くは無いんだけど、今日はバンド全体が凄く良かった」と。

さらに常連のツワモノの女性から「ホーン何か変えたよね?」と言われて、この人はプロ耳でも持っているのだろうか??と驚いた。

なぜなら数日前のスタジオリハでトランペットとサックスのチューニンングヘルツ(周波数)を440HZ→442HZに変更したのだから。

これによってホーンの音色が明るくなりバンド全体の音から突き抜けることをスタジオで試行錯誤して見つけたばかりなのに。

 

 

メンバー全員が変化をしていく事で良い方向に好転する。間違いなくこのサウンドが個性であり我々のバンドの世界観なのだ。

 

トランペットの調子の良さを維持するために

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最近すこぶる調子がいい。それは最近のYouTubeによる基礎練習のおかげなのは間違いない。

この調子で今週末にある2本のライブをこなせたらと願う。調子の良し悪しでモチベーションが全然違うのはどの楽器でも同じなんだろうけど、トランペットをベストなモチベーションで吹くためには唇の状態が肝であり命綱でもある。

だから唇を守るために1年中リップクリームを手放せない。冬の乾燥はもちろん夏の日焼けから唇を守るためにどこにでもリップクリームを持ち歩いている。まるで乙女にように(笑)

 

今まで数人のサックス吹きと関わって来たけど、サックス吹きがよく言うのは「リードに当たり外れがある」ってこと。数箱に1枚当たりリードがあるのだとか(まるで金のエンゼルのように)

その当たりリードを大切に保管して、大事なステージやレコーディングなどの此処一番に備えておくのだと言う。

その話を聞く度にサックスは羨ましいと思う。トランペットでの唇は変更がきかないのだから。そんなこと言ってもしょうがないけど苦笑

今夜はスタジオリハの日だ。きっと良い演奏ができる筈だ自信を持ってリハに臨もう。