以前から知ってはいたのだが正直に言うと知らないふりをしていた。いつか誰かに紹介されるのを待っていた。また向こうから自分のところに転がり込んでくる日を漠然と考えていた。
出会いにおける必然性というのは自立した概念なのだ。
それはロジックやモラルとは別の成り立ちをしているのだから、付き合いというのはあくまで役割としての行為で必然性というのはそこに存在するべきなのだ。
たとえ今ある全てを壊してでも受け入れたのはそんな考えだったのかもしれない。
果たして結果的に善となるか悪となるかはお互いの相性しかない。だがそうするしかなくそれ以外には考えられない。
けっして流れで決めたのでは無い。自分の意思で決めるのだ。
手に収めるまでは色々と想像を膨らましていた「俺らしく生きるためにはこいつしかダメだ」と。
なのに、なのに愛しつづけることはできなかった。
結局は元に鞘に収まることになった。
期待していたマウスピースが自分には合わなかったという話を回りくどく^^;