MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

音色は色褪せない

10代の頃に使用していたマウスピース「 VINCENT BACH CORP. 5C 」を引っ張り出してきて数十年ぶりに吹いてみました。

 

f:id:hanzyou:20201027164417j:image

洗浄し密閉袋で保管してはいるが、ゴールドのメッキは色褪せほとんど輝きを失っています。覚えていないけど当時からこの状態だったのかもしれません。

メーカーによって異なりますが、たいていは数字1から大きくなるにつれてカップ内径が徐々に浅く狭くなっていきます。

現在使っているマウスピースのサイズが他社ですが「 12 」なので「 5C 」がどれだけサイズが違うのか分かっていただけると思います。

このようにマウスピースはサイズやブランドによって音色を変えることができ、用途によって使い分けることが出来ることは可能ではあるのだけど、極端にサイズが違うのを持ち替え続けると調子を崩してしまうかもしれないのでフツーはしません。

しばらくライブが無くリハもなさそうなので5Cを手に取ってみました。

 

5Cを吹いて率直に感じたのは、ブレスの入りがとても良く太い音が出ることです。クラシックを吹いていた学生時代はこんな太い音を出していたな、と思い出しました。

5Cを使っていた高校の時は真剣にやっていたのですが技術をあまり向上させる事は出来ませんでした。

 

できることを永遠にやっていた

ハイトーンと呼べる音域まで程遠い音までしか出さない、16部音符タンギングのスピードは遅く、譜読みの力もない、ただただ音色を維持する事に徹していました。

それは何故なのか?何度も挑戦はしました。でもできなかったと言うかできるようになる方法を見つけることができなかったのです。

そんなことから自分には無理だと諦め保守的になったのです。

 

でも、今よくよく考えてみると「なりたい姿」を見つけることができていなかったのだろうと思います。

なりたい姿を実現する為にやるべきこと

10代の自分にはこの部分が空白だったのです。数十年経って腑に落せました。

 

スキルや経験を積んだ今手にした「 5C 」での音色は変わらずあの頃のままでした。