MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

休日の雑記云々・文化的雪かき・儀式

豆を挽きコーヒーを入れレコードを掛けながら本を読む。そんな休日の午後を過ごしただけの雑記。

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新刊や古本を扱う「日本の小さな本屋さん」を図書館で借りてきた。冒頭は村上春樹の作中に出てくる言葉「文化的雪かき」を店名にした書店。「へー」と意味もなく頷いてしまう。

福岡からは箱崎にあるパン屋を併設する書店だった。箱崎は私のルーツである、祖父の家があり父が育った場所。余計な話だが父と母は箱崎中の同級生である。

幼年時、私の両親は仕事が忙しく妹とふたりでよく箱崎の家にあずけられていた。祖父の家近くにある大きな筥崎宮は我々兄弟の遊び場だった。野良猫と年寄りと外国人(近くの大学に通う留学生)ばかりの街だった箱崎も今では随分と変わってしまったのだろうと思う。

祖父母なき今、家は建て壊されコインパーキングになっている、月に数回父がパーキング料金を徴収に行っているようだ。

それにしても老眼鏡なくては本を読むことができなくなってしまった。歳を重ねていくにつれ所持するアイテムが増えていく。

 

久しぶりのオーディオ装置を稼働。

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レコードを聴くには手間が掛かる。
ジャケットから慎重に音盤を取り出し、埃をクリーナーで取り除き、ゆっくりと針を落とす、これらの行動(儀式)があり「聴かせてもらう」姿勢になる。今どきの指先ひとつでザッピングしていくような軽い音楽との付き合い方とは全く別物なのだ。

だから「さて今日はレコードを聴くかー」という心のゆとりがある時しか電源を入れることができない。本を読んでいる最中でもA面が終わればB面に裏返すために本を閉じる。

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このラックスマン真空管アンプは1970年製、上のターンテーブルと同期である。

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15インチの同軸スピーカー。フロントパネルは自分でジグソーでくり抜いて制作。見えていないがガタガタのくり抜きになっている。本当はバスレフにしたいが綺麗に穴を開ける自信がないのでやも負えず密閉型にしている。

先日、トランペット吹きの知人のご主人と話した時に(この方、手作り家具工房を営んでいる)「工房の機械を自由に使いに来て良いですよー」と。お言葉に甘えて近くフロントパネルの穴をほがしに行きたいと思う。

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この真空管パワーアンプは数年前にどなたかが手作りされたのをネットで購入した。たった3Wであるが元気に鳴ってくれるアンプだ。また剥き出しの管球が情緒があり音楽を聴く儀式に一役買っている。