MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

俺はケラーのマッチ箱を彼女に手渡した

仕事が終わって帰宅。夕飯を食べて風呂に入るとやることがない。

いつからだろうかテレビは殆ど観ない。ドラマ、バラエティ、クイズ番組、歌番組、スポーツと全く関心が無く観ていない。

おかげで知らない人ばかりが番組に出ている、誰だか知らないと余計に面白いとも思えないので、家族がテレビを観ているリビングをそっと離れる。

そして別室に行きひとり本を読む。毎日この繰り返しだ。

 

以前、近所に大型書店があり中古本コーナーがあった。そこが閉店する際に中古本9割引という仰天のセールをやっていた。確か閉店日に向けて徐々に割り引いていく方式だったと記憶している、最終日がこの9割引になったのだが、すでに多くの本は売れてしまい殆どの棚がスカスカの状態になっていた。

それでも少しでも興味を持てそうな本を片っ端から買い漁った。なんて言ったって1冊、百円〜数十円の破格値だからね。

この時に「探偵はバーにいる」(シリーズ第1作)を購入していたようだ。曖昧な気持ちで手に入れた本やレコードはたいがい忘れて放置してしまう。この記事↓を書いてやっと「探偵はバーにいる」を持っていることに気がついた。なんて作者に失礼な奴なんだろう(笑)

 

ソファーに座り何気に読み進めると主人公の<俺>の行末にハマってしまったようだ。「探偵はバーにいる」を一気に読み終えてしまい、日をかけて続編を読んでは買い足していき、ついには全巻読み終えてしまった。

作中の舞台は北海道ススキノ。北海道には行ったことがないが、この本を読んで街並みを想像していると一度行ってみたいと思ってしまった、できれば雪のない時期のススキノに。

 

冒頭に殆どテレビは観ないと言たけど、少しだけ観ている。BSの「小さな村の物語イタリア」これを観るとまたイタリアに行きたくなるんだよな。その話はまたの機会にでも。

 

表題は〈俺〉の決まり文句的な名刺がわりに行きつけのバーのマッチを渡す台詞です。