ラックスマンの真空管アンプ。ボリュームガリが出ていて片方からまともに音が出ていない。
暇な雨の休日なのでメンテナンスをしてみよう。
オーディオラックから取り出してきたが、このラックスマンはとても重く19kg(調べてみた)もある、用心をしなければ間違いなく腰をやられる。中腰での取り出し作業はとにかく注意が必要だ。
立派なトランスが見えるこれが重さの原因か。
1979年の発売だから40年以上の年季の入った内部。ボリュームは一番手前のツマミ。接点復活剤を「どうかこれで治ってくれ」と願いを込めて隙間から少量吹きかける。
また腰に用心しながらオーディオラックに戻し電源オン。カインド・オブ・ブルーのCDをかけた。ガリはすっかりと消えて、左チャンからビル・エヴァンスのピアノがしっかりと聴こえてきて安堵した。
アンサンブルに今までにない奥行きを感じる、これが本来のカインド・オブ・ブルーのサウンドだったのかと感心してしまう。そしてアンプをメンテナンスせずに半端な鳴らし方をしていてマイルスに申し訳なく思った休日の昼だった。