MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でアマトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

去りゆく暇月。

この九月を楽しみにしていた。出演するライブが全くなく気楽に過ごせるから。他者が聞くと、どれだけライブに疲弊しているのかと思われるのかもしれないが、趣味で好きでやっていることではあるが、緊張感を持って取り組んでいるのでそれなりに精神力を使っているので疲れることは疲れる。

この暇月を楽しむはずだったのだが、8月最後の31日に演ったライブの演奏がどうしようもなく悪くて、この1ヶ月間を個人練習に費やすこととなってしまった。

そのライブは、所属するビッグバンドのメンバー内で組まれたナインピースバンド。サックス3,トランペット2,トロンボーン1,ピアノ.ドラム.ベース各1のシンプルな構成である。

ビッグバンドのレベルを底上げをするという目的で結成され有無も言わせず参加となった。もちろん通常ビッグバンドとは違ったセットリスト(2部構成16曲)になるので、意図せずにもうひとつ新たなバンドに加入したみたいになってしまった…。

この少人数の構成では、ひとりひとりがしっかりと確実に吹かなければ曲が成り立たない。違う言い方をすれば、ミスがが目立ちやすく誤魔化しが効かないのだ。

仕事の都合だろうかリズム隊の欠席でドラム,ベース無しでのリハ日が多く、特に1週間前のリハでは各プレイヤーのテンポが合わなくて最悪だった。そんな流れでライブ当日を迎える。

最近はそこまで緊張はしていないのだか、終始胃を掴まれるような感覚の中でどうにか演奏をしきった。

自分では出来る限りのベストは尽くせたとは思う。1週間前の最悪なリハを経験しただけに、きっとこのステージに乗ったメンバー皆もそう思ったはずだろう。

 

しかし、満足できない演奏であったのは確かだ。それも皆が思っていることだと思う。実際に打ち上げ後に帰り道が同じだったサックス女史はタクシー車内でうまく吹けなかったとずっと泣いていた。それほど悔しかったのだろう。

 

そのような経緯があり、この1ヶ月個人練習に費やした。音色の見直しを中心にしてきたのだが、演奏方法を変えたつもりはないのに極端な不調に陥り、音が思うように出なくなってしまった。やれやれだ。

 

今週末はビッグバンドの合宿がある。山口県の施設に寝泊まりして、セク練と合奏と吹きまくりの2日間になるのだが、満足に音が出せるのか心配だ(苦笑)

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トランペット吹きの近況

相変わらずビッグバンドでの演奏を続けている。

ビッグバンドの加入が2023年の5月、それから幾つかの経験をさせてもらった。

ワンマンライブ冒頭でのソロ、そして通常では4thを吹いていたが1stリード奏者が欠席でのリードの代役のステージを成功させることができた。

これがきっかけで今ではリード(アシスタント)に昇格することとなった。

いくらアシでも、バンドを引っ張る花形の主要パートであるので吹けなければ意味がないので、毎日しこたま練習している。

そして、よせばいいのに別のブルースバンドに加入をしてしまった。しかも重鎮が揃う博多を代表するバンドである。いや、以前に全国バンドコンテストで優勝しているので日本一のバンドと言ってもいいのだろう。

このバンドとは個人的に古くから交流があり、20年前から加入を誘われていたのだが自信がなくて、ずっと断り続けていた。

何故に今になって加入を決めたのかと言うと、この1年余りのビッグバンドの経験で自信をつけれたからだ。

かれこれ40年もトランペットを吹いてきているが、この1年で大きく成長することができた。自分でもそう思うし他者からも言われているので確かな事だ。こんな、もうじき50歳になるのに伸び代があると言われる中年はそういないだろう笑

毎月1~2回のライブをするバンドなので、レパートリーがとても多い。もちろん音源から音を採るのだが、ほぼ全曲アレンジされているのでリハに参加してはじめて進行やフレーズが全く違うことを知り慌てて書き換えるという大変さ。(しかもリハはライブ数日前に1回だけ…しかも通し練習のみ)

ビッグバンドも月3でリハがあり、11月のワンマンライブに向けてほぼ新譜になるのでこっちも譜読みをして吹けるようにならなければと毎日猛練習の日々を過ごしている。

せっかく購入したスポーツカーにもほとんど乗れていない。所有するという満足感でも充分ではあるが、たまには乗りたい。

 

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パーツのセッティングや交換で音が激変することを知り、アドバイスしてくれた元プロの立会いのもと音色を確認しながらセッティング変更をした。この話はまた別の日にでも記そうと思う。

 

 

誰かのためでもあり自分のためにも

3月北九州小倉
4月Kitte博多
5月中洲Gate's7

と来月から所属ビッグバンドでの出番が続く。

4月のKitte博多はバンドメンバーの結婚披露宴での演奏なのだが、この日はリードトランペッターが欠席のため代役で私がリードを任されることになった。

ビッグバンドをよく知らない人にはさっぱり分からないことだと思うが、リードトランペットはバンドの花形でありハイトーンで演奏を引っ張っていく存在である。

当バンドにはトランペットは4人いる、私の担当は4thで一番低音パートを吹いている。なのにリードを吹くことになったのは、バンマスが「結婚式でのリードは誰が吹く?」と尋ねた時にパートメンバーが皆で私の名前を挙げたからだ。

まったく経験が無いのにできるのだろうか?いや、やるしかないのだ。と、いう事で毎日猛練習している。

 

この日は全4曲のリードを吹くことになる。ここにその1曲を貼る、A.Saxがソロを取る曲なのだが、このSax吹くのはこの日に結婚するバンドメンバーだ。

ウエディングドレスをまとってソロを吹く美しい姿を想像するだけでも素敵だ。

彼女に恥をかかさないためにも頑張らなければならない。

 

久々の丸洗いで気持ちを切り替えて、と。

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小倉へ生バンド鑑賞にいく。

週末土曜日に新幹線に乗り小倉へビッグバンドのライブを観に行った話をしよう。

ライブの開演は19時。同行者とは博多駅筑紫口に16時に待ち合わせの約束をした。

やや早めに待ち合わせ場所に到着したのは、先日の東京上野駅での新幹線の払い戻しをするためだ。

上野駅で払い戻しは1年有効とだけ告げられた、必要事項が手書きされた切符を手にみどりの窓口に向かった。

窓口で切符を手渡すと「この切符で払い戻しできるのはJR東日本だけです」と。

えっそんなこと聞いてないんだけど、、、

「上の者に相談してきます」

しばらく待たされ、

戻ってきた職員に「今回は特別に払い戻しします」と。

地震での遅延なので特別対応をしてくれたのかもしれない。
JR九州には本当に感謝したい、上野駅で長蛇の列に並んだことが報われた。

 

同行者と合流して博多駅に併設されている酒場へ。早い集合にしたのは一杯引っ掛けるため。生ビール2杯と芋焼酎2杯を適度なつまみで呑んで早めに切り上げ新幹線に乗車、15分で小倉駅に到着。

考えてみると小倉駅に降り立ったのは人生初だった。モノレールが連結する近代的な駅、モノレールには銀河鉄道999のラッピングされた車両を見かけた。さすがは松本零士の故郷だ。

 

駅からは徒歩で会場に向かった。多少迷ったがライブハウス「Big Band」に無事に到着。早めにきたのでいい席を確保することができた。

そして満員の観客の中でライブが始まった。

今回、一番楽しみにしていたのはこのバンドのリードトランペッターの生音を聞くためだった。追記するとこの方は全盲で演奏をしている、原曲を聴き暗譜して全てを耳だけで感じ取り演奏しているのだ。

さらに音色が感動的に素晴らしく聴き惚れてしまう。今まで聞いたことがない温かい音色でソロを魅了する。もちろんバンド自体も各スキルが高く、スイングジャズを堪能することができた。

ライブ後、同会場である打ち上げにも参加させてもらい、23時35分の最終新幹線で小倉を後にした。

ライブハウス入り口付近に飾られていた写真パネル。マイルスに「また、来いよ」と言われたような気がした。

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博多駅に到着し、タクシーで長浜に寄ってラーメンを食って帰る。ハードな1日を計画的に過ごすことができた。