MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

伝えるのではなく伝わったバンドサウンド

15.16日と連日ライブを終えた。最近調子が良いとブログした通りライブでは気持ちよくトランペットを吹くことができた。

15日は熊本で16日は福岡の会場だったがどちらの会場でもスペースの問題でアルトサックスと並んで吹くことができなかったし、2会場ともこちらへのモニターの返しが無かったので少々やり辛かった。

観客席に届いた出音がどう聴こえたのだろうと、ライブが終わって数人に訊くと
「いつも以上に良かった」と何人かに言われて胸を撫で下ろしたのだが、

いつも以上に・・・と皆こう言ってきた。

「いつもも決して悪くは無いんだけど、今日はバンド全体が凄く良かった」と。

さらに常連のツワモノの女性から「ホーン何か変えたよね?」と言われて、この人はプロ耳でも持っているのだろうか??と驚いた。

なぜなら数日前のスタジオリハでトランペットとサックスのチューニンングヘルツ(周波数)を440HZ→442HZに変更したのだから。

これによってホーンの音色が明るくなりバンド全体の音から突き抜けることをスタジオで試行錯誤して見つけたばかりなのに。

 

 

メンバー全員が変化をしていく事で良い方向に好転する。間違いなくこのサウンドが個性であり我々のバンドの世界観なのだ。

 

トランペットの調子の良さを維持するために

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最近すこぶる調子がいい。それは最近のYouTubeによる基礎練習のおかげなのは間違いない。

この調子で今週末にある2本のライブをこなせたらと願う。調子の良し悪しでモチベーションが全然違うのはどの楽器でも同じなんだろうけど、トランペットをベストなモチベーションで吹くためには唇の状態が肝であり命綱でもある。

だから唇を守るために1年中リップクリームを手放せない。冬の乾燥はもちろん夏の日焼けから唇を守るためにどこにでもリップクリームを持ち歩いている。まるで乙女にように(笑)

 

今まで数人のサックス吹きと関わって来たけど、サックス吹きがよく言うのは「リードに当たり外れがある」ってこと。数箱に1枚当たりリードがあるのだとか(まるで金のエンゼルのように)

その当たりリードを大切に保管して、大事なステージやレコーディングなどの此処一番に備えておくのだと言う。

その話を聞く度にサックスは羨ましいと思う。トランペットでの唇は変更がきかないのだから。そんなこと言ってもしょうがないけど苦笑

今夜はスタジオリハの日だ。きっと良い演奏ができる筈だ自信を持ってリハに臨もう。

 

 

誰かの犠牲があって成り立っている

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20数年前、自動車用品を取り扱う商社にサラリーマンとして勤めていました。

取引先は大小のカーショップを中心にタイヤメーカー販社や地方の卸問屋です。私がいました部署は営業課でしたので、カーショップへの販売営業が主な業務になります。福岡県内の筑後(久留米、柳川、大川、大牟田熊本県と鹿児島県全域を担当していました。

業務内容は新商品の案内や既存商品の売り込みになるのですが、量販店では自社取扱商品を大量にスチールラック棚に飾ってもらい補充やラック商品を増やしてもらう営業をかけていました。

小規模なカーショップに比べると大手量販店は売上貢献率が高かったので、量販店に比重を置いた営業をしていました。

量販店サイドから無理難題をよく言われていました。会社休日に販売応援という名目で休日出勤して店舗に立ち接客させられたり、営業時間後から深夜まで店内改装を強制的にさせられたりしていました。

そして売れなかった在庫商品の返品という「新しい商品を入れるから売れなかった商品を返すけど良いよね?」という行為が当たり前のようにあっていました。また違う業者にラックを変えるから、ラックに飾ってある全商品の返品を迫ってくる店も少なくありませんでした。これでは商品を貸し出して委託販売しているのと一緒です。

返品を断ろうものなら先方担当者から「もうそちらとは取引しない」と言われるのがオチです。ですので言うことを渋々聞いて条件を飲むしかないのです。「会社にはどうにかしろ」と言われるけどどうしようも無い。でもそれは会社も分かっていること。

当時はコンプライアンスもいい加減でしたので本当に大変な時代でした。

 

この頃の話をするのは、先日報道番組で衣類品ロスを取り上げていたから

メーカーの発注で製造して納めた新品衣類を売れなかったために、製造業者や卸に返品する。押し返された衣類はブランドイメージを下げてしまうために価格を下げての転売さえ許してもらえないので焼却処分している衣類が数万トンとあるそうです。

「売れななかったから返す」数量こそ違いますがこれは私が過去に経験した量販店カーショップと同じやり方です。この令和の時代に。

そこには痛み分けなどは無く、企業倫理も無いのでしょう。それによってもし下請けが廃業したとしても他に請け負ってくれる業者は多いのだから関係ないことなのでしょう。

しかし大手メーカーが中小製造業に対してモラルなき発注や返品を繰り返さなければ利益を出すことができないという構図「誰かの犠牲があって成り立っている」はそもそもおかしいと思う。

もちろん、中小企業でも自営業であっても振り回されない価値を身につけなければいけないのだとも思いますが。

トランペットは音色が財産

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最近Youtubeを観ながらトランペットを吹くのにハマってます。

 

この動画に合わせて地道に基礎練習。スケールが変わる時のベースラインがカッコよくて練習がテンポよく捗ります。


Legato #3 -Andrea Giuffredi

他者を聴きながら基礎練習するのはとても大事だったよな、とやりながら思いだした。

学生の時は毎日仲間と一緒に練習やれたけど、大人になって1人で練習しているとやりたい事しかしなくなるもんだから苦手はそのままになってしまうんだよね。

 

 

そしてゴットファーザーも練習中


"Play with me " n.2 " Godfather II Andrea Giuffredi

オケをバックにこれ吹けたら気持ちいいだろうな。しかしアンドレア氏の音色は艶やかで伸びがあって素敵だな。

前に知人トランペッターが「音色は財産」って言ってたのを思い出す。声がそれぞれ違うようにトランペットの音色も奏者でそれぞれ違う。音色はその人の天性であって財産なんだと。

音色(だけ)は昔からよく褒められることが多いので良い財産を持っていることに感謝しよう。