仕事車では、ほぼラジオを聞いている。短時間で乗り降りを繰り返す仕事なので、好みの音楽をかけていると途中で切ることが嫌なのでラジオを選んでいる。
流すラジオはNHK。民放ローカルは本当につまらない、名前も知らない地方芸人などがどうでもいい話や地元球団の話しかしない。どうせなら日曜日のFMみたいに東京の放送を中継してくれるだけで良いのにな、といつも思う。そうなれば平日のTBSラジオが聞きたい。
それでNHK一択だったのだが、数年前から始まったラジオ第一の番組が好みではなく聞くことを辞めている。前の「すっぴん」という番組がとても面白かった。
なので今では当たり障りのない曲を流していた。当たり障りのない曲とは、ホテルのエントランスやエレベーターで流れているポール・モーリアような、興味はないが耳障りでもない音楽のこと。つまりエレベーターミュージック。
エレベーターミュージックのCDをわざわざ買おうとも思わないので、行きつけの図書館で借りれるのがありがたい。
そんな図書館のCD棚で落語のCDが充実しているのに気づいた。
そういえば「すっぴん」の月曜パーソナリティだった芸人のサンキュータツオ氏がよく落語の話をしていたのを思い出した。
そもそもラジオドラマなども好きなので「意外と面白いんじゃないか」と1枚借りてみようと思った訳だ。
しかし落語というのを一切耳にした事がないし噺家もまったく知らない。笑点に出てる人は何となく知っているが(いくつかあった)今回は知らない人を手にしてみた。
と、いうか演目で選んだ。「高田馬場」「甲府い」どちらも知っている地名だったから。
冒頭のお囃子(というのだろうか?)笛の音がすごく外れているのが若干気持ち悪いと思ったが、2作とも同じように吹いているので、あれで正解なんだろう。そこはどうでもいい所だけど。
肝心の噺を聞いてみて、とても面白いと思った。また内容が分かっている2周目も面白いと思えた。この話術(といって良いのだろうか?)に引き込まれるのが芸なんだろうな。
今度また別の落語CDを借りてこよう。