MORE Trumpet

音楽好きな自営業者でトランペッター。いつでもトランペットが吹けるように防音室をDIYしました。

危うく大惨事にから思うこと。

いつものように仕事車を運転していた。しばらく走っていると異音が外から聞こえてくる。

ビーンビーンビンビンビンと、はじめは蝉の鳴き声か?と思ったのだが、どうやら自分の車からのようだ。

オーディオを消し窓を開けると、どうやら左側のタイヤの転がりに合わせて音が鳴っているようだ。

タイヤに何かゴミのような物が付いているのだろうと思って、目的地(都心)までとりあえず走った。目的地近くのコインパーキングに停めてタイヤを確認してみるが何か付いていたり、刺さっていたりはしていなさそうだった。

「一体、何だろう?」と思いはしたが、先に得意先の所に向かった。

仕事を済ませてパーキングに戻り、もう一度タイヤ周りを確認するが特に異常はない。何気に左前のホイールナットを指で触ってみると5本とも指でクルクル回るくらい緩んでいたのを見つけて絶句した。

急いで積んであるクロスレンチで締め直し、念の為に他のホイールもレンチを掛けて確認するが緩んでいるのは左前だけだった。

もちろんパーキングを出た後は異音は全くしなくなった。

 

それでだ、この左前のホイールはいつから緩んでいたのかだ。仕事車のホイールを取り外したのはいつなのか?

2ヶ月前に受けた車検を近くの整備工場に頼んだ時にタイヤのローテーションがされている。

一通りの仕事を終えて、その整備工場に車を持ち込み、起きたことを説明した。「緩む要因が車体にあるかもしれないので確認します」と言われ店内で待つ。

しばらくして確認作業が終わり受けた説明で、「車体に問題は見つからず、原因はトルクレンチを使っての締め忘れ」だと。(インパクトレンチで締めた後に規定トルクで締める為にトルクレンチを使用するのが通常)

そうである事をはじめから疑っていた。すぐに緩まなかったのはインパクトレンチで締付けてあったからだろう。

前に違うカーショップで「規定トルクで締付けも大切だが、締め忘れ防止のためにトルクレンチで最後に確認することの方が実は主目的」と聞いた事がある。

 

しかし、何も起きなかったから本当に良かった。もしタイヤホイールが外れて転がっていって人や車にぶつかったとなれば危うく大惨事になるかもしれないところだ。そうなればきっと責任はドライバーにあるんじゃないだろうか。

それでも、この整備工場を変えるつもりは今の所ない。近所にあって利用し易いという理由もあるが、過去の車を含め長年オイル交換と車検、整備をやってきた信用もある。(あの問題の大手自動車買取店とは違うんだよ)

今回のあってはならない事が起きて、今後更に管理体制を取ってくれるはずだろう。先ほど担当整備士からお詫びの電話が再度掛かってきたので、社内で大問題として取り上げられているのだろうと思われる。

 

プロ集団の自動車レースであっても整備ミスは起きる。結局は人間のすることにヒューマンエラーは起こり得る、それを無くしたり最小限にするためにどうするかが命題なんだろうな。自分の仕事でも気をつけておこう。