17年間も乗った車をヤフオクで売ることとなった。
新車への買い替えだったのだが、知り合いの車屋には価値がないので下取りを拒否されてしまい、代わりに海外専門のバイヤーを紹介された。この車は海外では多少価値があるそうだ。
だが、バイヤーには7万円の買取と言われた。しかも車体を三分割に切り裂かれて輸出されると聞いて(バラバラにして部品として輸出する方が税金面で良いのだと)、17年も大切に乗ってきた車なので切り裂かれるとはなんだか車に同情してしまう。
「だったらヤフオクで売ってみよう」と思った次第。7万円より高く売れたらラッキーだしね。
知り合いの車屋で「20万円以上で売れたらいいけど」と話したら、スタッフ皆んなに「それは、ない」と笑われてしまった。そんなもんなのかなー。
どちらにしても一度くらいはヤフオクで車を売ってみたいと思っていたので絶好の機会だ。
一般の出品とは違って自動車だけの出品方法に多少手こずったが、どうにか出品することができた。スタート価格は希望の20万円スタートだ(笑)
出品はしたが一向に入札される気配は全くない。ただ質問が結構来ている。車体の程度を聞いてくる質問が多い、中には「○○までの陸送費を教えて」も数件あったのだが、こちらは陸送手配はしないと明記しているのに聞いてくる。きっと説明文をきちんと見ていないのだろう、こんなのに落札されると後々トラブルに繋がりそうだ。
現車確認を希望してくる人も数人いた。実際に来たのは1人、わざわざ高速を使って熊本県は八代から来られた。
入念に車をチェックされた後に、気に入ってもらえたようで「22万円でこの場で売ってくれないか」と持ちかけられた。もちろん断ったルール違反だろ(笑)
「入札するから」と言い残し、おっさんは八代に帰って行った。これで20万円で確実に売れる保証ができた。
そして落札日を迎えた、当日に現車確認をしたいと言ってきた人がいたが結局は来なかった。
終了時間21時間近になるが、入札者はいまだゼロのまま。
残り15分を切ったところで、入札者が1人ついた。八代のおっさんだ(IDで分かる)約束を守る人で良かった。
それを皮切りに、また1人また1人と入札ラッシュが始まった。
八代のおっさんの攻防で入札者を占め脱していく。終盤になると八代のおっさんともう1人のせめぎあいが始まった。地味に1000円づつの入札をし合い時刻は24時近くになった。
最終的には八代のおっさんの予算が尽きたのだろうか競り合いを諦めて、長い争いに終止符が打たれ落札者が決定した。
結果として60件の入札があり、落札価格はなんと40万円近くになったのだ。
落札者は神奈川県の人。ヤフオクでの自動車売買に慣れているようでスムーズにことを運んでくれた。
先方が陸送業者を手配してくれて、後日無事に業者に車を渡すことができた。きっと福岡から神奈川なので陸送費用で10万円以上とか掛かったんじゃないかな。この人にとっては費用を入れて50万円ほど出しても手に入れたいと思った車だったのだ。
業者引取り後20日間くらい経って車検証の画像が送られてきた。(名義変更が終わるまで5万円を預り金としていて、車検証の画像が返金条件)
そこには、ついこの前まで所有していた車の車体番号と新しいナンバープレート番号が掲載されていた。湘南ナンバーとなった元愛車は今頃、鎌倉の海沿いを走っているのかもしれない。横浜方面にはたまに旅行で行くので見かける可能性はあるなー。
(※画像はネットからの拾いです)